- 期限の基準は届けた日ではなく引落日です。止めたい引き落としの日の2か月前の同じ日が締め切りになります。
- 「引落日の2か月前まで」の決まりでは、届けたあともふつう2回ほど引き落としが続き、締め切りを1日過ぎると1回増えます。
- オンザショアの規約では、休会・退会は引落日の2か月前までに店頭で届け、メールや電話では受け付けません。休会は1年のうち3か月まで、休会中は月500円です。
- 月4回のコースで3か月通えないとき、休会なら1,500円、月2回に変えて戻すと20,960円、そのまま払うと29,940円です(税抜)。
- 最低の継続期間の読み方と、最後の引き落としの日は、店頭で聞いて日付を書いておきます。届けの控えとカードの明細で確かめます。
期限は「引落日」から逆に数える——先に答え
ヨガスタジオの月会費をやめたい、しばらく休みたいと思ったとき、多くの人がつまずくのは「いつまでに言えばよいか」です。規約には「引落日の2か月前までに」のように書かれていることが多く、今日届け出ても、すぐには引き落としが止まりません。
このページでは、休会・退会・回数の変更の期限を、自分の暦に書き込める形に直す方法をまとめます。例として、当サイトの運営者のスタジオであるオンザショア立川店の公式の規約とよくある質問を使います。要点は次の4つです。
- 期限の基準は「届け出た日」ではなく「引落日」です。止めたい引き落としの日から、逆に数えて締め切りを出します。
- 「引落日の2か月前まで」の決まりでは、届け出たあとも、ふつう2回ほど引き落としが続きます。
- 休会・退会・変更を受け付ける方法(店頭だけか、電話やメールでもよいか)で、締め切りの実質の日が早まります。
- しばらく通えないときは、退会と再入会より、休会のほうが安く済むことが多いです。ただし休会にも期限があります。
規約で読むところ——9つの項目
契約の前でも、通い始めたあとでも、規約の中から次の9つを探して、自分の言葉で書き出しておきます。
| 項目 | 確かめること |
|---|---|
| 1. 最低の継続期間 | 何か月続ける必要があるか。その間に退会の手続きができるか |
| 2. 期限の基準日 | 「引落日の○か月前」か、「月末」か、「届け出た日の翌月」か |
| 3. 届け出る方法 | 店頭だけか。電話・メール・ウェブでもよいか |
| 4. 休会の上限と費用 | 何か月まで休めるか。休んでいる間の費用 |
| 5. 休会が終わったとき | 自動で引き落としが戻るか。延ばすには何が要るか |
| 6. 使い切れなかった回数 | 翌月に繰り越せるか |
| 7. 回数(コース)の変更 | 期限と手数料 |
| 8. 再入会の費用 | 一度やめてから戻るときにかかる額 |
| 9. 引き落とせなかったとき | カードの期限切れなどで引き落とせなかったときの扱い |
国民生活センターは、スポーツジムやヨガ教室などの契約について、「解約したはずが、料金の引き落としが続いていた」「体験やお試しのあと、通常のプランに自動で更新されていた」といった相談を挙げ、契約の前に、休会・退会のときの連絡先、精算の方法、プランの期間を確かめ、解約するときは手続きの方法と申し出の期間を十分に確かめるよう呼びかけています(国民生活センター, 2024)。上の9つは、その呼びかけを規約の読み方に置き換えたものです。
オンザショアの規約では、どう書かれているか
オンザショア立川店の公式の規約と、公式のよくある質問(119問を言葉で絞り込める形)の「休会・退会・手続き」の項から、9つの項目を拾うと次のとおりです(オンザショア立川店, 2026)。よくある質問は、料金について「とくに断りのない限り税抜」と書いています。
| 項目 | 公式の記載 |
|---|---|
| 1. 最低の継続期間 | マンスリー会員は4か月以上の継続が必要。どのような場合も、入会から4か月以内の解約の手続きはできない(よくある質問の言い方) |
| 2. 期限の基準日 | 休会・退会は引落日の2か月前まで。回数の変更は引落日の4週間前まで。期日を過ぎた申請は当月には受け付けず、翌月からの扱い |
| 3. 届け出る方法 | 店頭で届けを書く。メールや電話では受け付けない |
| 4. 休会の上限と費用 | 1年のうち最大3か月まで。休会中は月500円の事務管理費 |
| 5. 休会が終わったとき | 休会期間が過ぎると、自動的に各引落日から引き落としが再開する |
| 6. 使い切れなかった回数 | 翌月に繰り越せない |
| 7. 回数の変更 | 引落日の4週間前までに店頭で変更届。手数料2,980円 |
| 8. 再入会の費用 | 入会手数料10,000円と登録手数料10,000円(いずれも税抜) |
| 9. 引き落とせなかったとき | 引き落としが完了するまで、スタジオを利用できない |
このほか、会員の資格は本人限りで、家族などに譲ることはできません。月会費の支払いはクレジットカードの毎月の自動引き落としだけです。
規約にもよくある質問にも、毎月の引落日が何日かは書かれていません。自分の引落日は、カードの利用明細で確かめるか、店頭で聞いてください。以下の暦の例では、引落日を仮に「毎月27日」として計算します。実際の日付ではありません。
暦の作り方——退会の例
「引落日の2か月前までに届け出る」決まりを、暦に直す手順です。
- 自分の引落日を確かめる(例:毎月27日)。
- 止めたい最初の引き落としの日を決める(例:12月27日)。
- その日の2か月前の同じ日を、締め切りとして暦に書く(例:10月27日)。
- 店頭に行ける日を、締め切りより前に決めて暦に書く。店頭だけで受け付ける決まりなら、締め切りの日に行けなかった時点で、1か月ずれます。
- 届けた日に、最後に引き落とされる日を聞いて書いておく。
- 最後の引き落としの翌月に、カードの明細を見る。引き落としが続いていないかを確かめます。
同じ規約でも、届け出る日によって、残る引き落としの回数が変わります。引落日を27日とした例で並べます。
| 店頭で届け出た日 | まだ引き落とされる日 | 止まる最初の日 |
|---|---|---|
| 10月10日 | 10月27日、11月27日 | 12月27日 |
| 10月27日 | 10月27日、11月27日 | 12月27日 |
| 10月28日 | 11月27日、12月27日 | 1月27日 |
| 11月20日 | 11月27日、12月27日 | 1月27日 |
締め切りの日を1日過ぎるだけで、引き落としが1回増えます。「2か月前の同じ日」が当日を含むかどうかは、規約の文だけでは決めきれないので、締め切りの当日に駆け込まず、数日前に届けるのが安全です。表の読み方は当サイトの計算で、実際に止まる日は、届けた日に店頭で確かめてください。
最低の継続期間は、読み方を店頭で確かめる
オンザショアの規約は、マンスリー会員に「4ヶ月以上の継続」を求め、「いかなる場合も4ヶ月以内に解約お手続きをすることができません」と書いています(よくある質問では「入会から4か月以内の解約の手続きはできない」)。この決まりと、「引落日の2か月前までに届け出る」決まりを合わせると、文の上では次のように読むのが素直です。
- 入会から4か月を過ぎるまでは退会届そのものを出せず、出したあとも2か月ほど引き落としが続く。
「4か月分の会費を払えばそこでやめられる(入会から2か月ほどで届けておけば4か月目で止まる)」という扱いになるかは、規約の文からは読み取れません。どちらになるかで、払う会費の月数が変わります。入会の前か、遅くとも入会の日に、「いちばん早く退会できるのはいつで、最後の引き落としはいつか」を店頭で聞き、日付を書いておいてください。
最低の期間に払う会費の額は、コースの月会費で計算できます。たとえば月4回のコース(月9,980円・税抜、税込10,978円)なら、4か月分で39,920円(税抜、税込43,912円)です。体験の日にアンケートに答え、その日に入会すると、入会金と登録手数料あわせて20,000円(税抜)がかからない決まりもありますが、この損得は、最低の期間の会費と合わせて考えます。考え方は体験の申し込み条件の読み方にまとめました。
しばらく通えないとき——休会・変更・退会の損得
出張、引っ越しの準備、けが、家族の事情などで、数か月通えないことがあります。月4回のコースの人が3か月通えないとき、オンザショアの決まりで計算すると次のとおりです(税抜。休会の事務管理費と変更の手数料は、よくある質問の「とくに断りのない限り税抜」に従っています)。
| 選び方 | 3か月にかかる額 | 期限と注意 |
|---|---|---|
| A. 休会する | 事務管理費500円×3か月=1,500円 | 引落日の2か月前までに店頭で休会届。1年のうち3か月まで。終わると自動で引き落としが戻る |
| B. 月2回に変えて、あとで戻す | 手数料2,980円×2回+5,000円×3か月=20,960円 | 変更は引落日の4週間前まで。戻すときにも手数料がかかる |
| C. そのまま払う | 9,980円×3か月=29,940円 | 使い切れなかった回数は繰り越せない |
| D. 退会して、あとで再入会する | 再入会の手数料20,000円(届けたあとに続く引き落としの分は別) | 退会も引落日の2か月前まで。再入会したあとも最低4か月の決まりがまた掛かると考えられる(店頭で確かめる) |
2か月以上前から通えないと分かっているなら、休会がいちばん安く済みます。急に通えなくなった場合は、休会の締め切りに間に合わず、1〜2回分の会費が先に引き落とされることがあります。その場合でも、締め切りに間に合う月からは休会に切り替えられるかを、店頭で確かめてください。
休会の「1年のうち3か月」が、暦の1年なのか、入会した日から数えた1年なのかは、規約に書かれていません。続けて休むのか、分けて休むのかも含めて、休会届を出すときに確かめます。
使い切れなかった回数と、チケット
回数の決まったコースでは、使い切れなかった回数は翌月に繰り越せないのがオンザショアの決まりです。月4回のコースの1回あたりの額は、公式の料金表で2,495円(税抜)です。月に2回しか行けなかった月は、使わなかった2回分が消えることになります。
通える回数が月によって大きく違う人は、回数の少ないコースにして、足りない月だけチケットを足す方法もあります。オンザショアのチケットは、4回チケット16,364円(税抜・3か月有効)、10回チケット33,955円(税抜・6か月有効)で、どのような場合も返金と有効期限の延長はできません(オンザショア立川店, 2026)。チケットにも期限があるので、買った日と期限を暦に書いておきます。
通う回数から1回あたりの額を出す方法は、料金の見方にまとめました。
法律で決まっていること、いないこと
- クーリング・オフ:自分で店に行って結んだヨガスタジオやスポーツジムの契約には、原則としてクーリング・オフはありません。法律でクーリング・オフや中途解約のルールが決まっている継続的なサービスは、エステティック、美容医療、語学教室、家庭教師、学習塾、パソコン教室、結婚相手紹介サービスの7つ(それも一定の期間と金額を超える契約に限られます)で、ヨガやジムは入っていません(消費者庁, 2026)。
- 高すぎる解約料:消費者契約法は、契約をやめるときの違約金などで、同じ種類の契約で事業者に生じる平均的な損害を超える部分を無効としています(第9条第1項第1号)。
- 消費者に一方的に不利な条項:同じ法律は、法律の決まりに比べて消費者の権利を制限したり義務を重くしたりする条項で、信義誠実の原則に反して消費者の利益を一方的に害するものを無効としています(第10条)。
これらの条文があるからといって、規約の期限や手数料がそのまま無効になるわけではありません。どの条項が当てはまるかは、事情と金額で変わります。困ったら、契約の書面、届けの控え、カードの明細を持って、消費者ホットライン188(お住まいの地域の消費生活センターにつながります)に相談してください。
届け出る日に持っていくもの、聞くこと
- 会員証と、引き落としに使っているカード(明細で引落日を確かめるため)
- 止めたい最初の引き落としの日を書いたメモ
- 聞くこと:最後に引き落とされる日、最後に通える日、休会なら引き落としが戻る日
- 届けを書いたら、控えか、受け付けた日と内容が分かる記録をもらう
- 帰ったら、聞いた日付を暦に書き、最後の引き落としの翌月に明細を確かめる日も書く
国民生活センターが挙げる相談には、解約したつもりが正式な手続きになっておらず、引き落としが続いていた例があります(国民生活センター, 2024)。口で伝えただけで終わらせず、届けの形と控えを残すことが、いちばん確かな守り方です。
このページの限界
- 暦の例は、引落日を仮に毎月27日とした当サイトの計算です。実際の引落日と、止まる日は、店頭で確かめてください。
- オンザショアの規約とよくある質問は、2026年10月10日に公式サイトで確かめたものです。規約を変えるときは館内の掲示とホームページで知らせると、公式に書かれています。
- 損得の表は、月4回のコースで3か月通えない場合の計算で、ほかのコースや期間には、そのまま当てはまりません。
- 法律の説明は一般的なもので、個別の契約が無効になるかを判断するものではありません。
- 当サイトはオンザショアの運営者が作っています。中立ではありません。編集の決まりは運営者情報にあります。
出典
- オンザショア立川店 公式サイト(2026年10月10日取得). ご利用規約/よくある質問(休会・退会・手続き)/料金
- 国民生活センター (2024). スポーツジム等の契約トラブルにあわないために-契約・解約時に確認したいポイント-(2024年1月24日公表). kokusen.go.jp
- 消費者庁. 特定継続的役務提供|特定商取引法ガイド(2026年10月10日取得). no-trouble.caa.go.jp
- 消費者契約法(平成12年法律第61号)第9条第1項、第10条. e-Gov法令検索(2026年10月10日取得). laws.e-gov.go.jp
この記事のまとめ
- 休会・退会の期限は「引落日」から逆に数える。止めたい引き落としの日の2か月前の同じ日が締め切り。
- 「2か月前まで」の決まりでは、届けたあともふつう2回ほど引き落としが続く。締め切りを1日過ぎると1回増える。
- 店頭だけで受け付ける決まりなら、店頭に行ける日を締め切りより前に暦に書く。
- しばらく通えないなら、2か月以上前に休会を届けるのがいちばん安いことが多い。休会明けは自動で引き落としが戻る。
- 最低の継続期間の読み方、最後の引き落としの日は、店頭で聞いて日付を書いておく。届けの控えと明細で確かめる。
よくある質問
ヨガスタジオの退会は、いつまでに届ければよいですか?
規約の基準日で決まります。「引落日の2か月前まで」の決まりなら、止めたい最初の引き落としの日の2か月前の同じ日が締め切りです。引落日が毎月27日で12月27日から止めたいなら、10月27日が締め切りになり、届けたあとも10月と11月の引き落としは続きます(当サイトの計算例)。
電話やメールで退会できますか?
スタジオの規約によります。オンザショアの規約では、休会・退会・コースの変更は店頭で届けを書く決まりで、メールや電話では受け付けていません。店頭に行ける日を、締め切りより前に暦に書いておいてください。
しばらく通えないとき、休会と退会はどちらが得ですか?
2か月以上前に分かっているなら、休会のほうが安く済むことが多いです。オンザショアの月4回のコースで3か月通えない場合、休会は事務管理費500円×3か月=1,500円、退会してから戻ると再入会の手数料20,000円(いずれも税抜)がかかります。休会は1年のうち3か月までです。
使い切れなかった回数は、翌月に繰り越せますか?
スタジオによります。オンザショアでは、レッスンの回数の未消化分は翌月に繰り越せない決まりです。通える回数が月によって違う人は、回数の少ないコースにして、足りない月だけチケットを足す方法もあります。
ヨガスタジオの契約は、クーリング・オフできますか?
自分で店に行って結んだ契約には、原則としてクーリング・オフはありません。法律でクーリング・オフや中途解約のルールが決まっている継続的なサービスは、エステティック、美容医療、語学教室、家庭教師、学習塾、パソコン教室、結婚相手紹介サービスの7つで、ヨガやジムは入っていません(消費者庁 特定商取引法ガイド)。